医師の働き方のひとつ「非常勤」「スポット」について

医師の転職

2022.07.28

医師の求人を見ていると「常勤」「非常勤」「スポット」と分けていることがあります。

 

今回はそれぞれの違いにフォーカスしながら、求人の探し方や働くうえでの注意点をまとめました。

 

医師の働き方のひとつ!非常勤ってなに?

「常勤医(勤務医)」と「非常勤医」は、次のような分け方をします。

 

・ひとつの医療機関において、1週間の勤務時間が32時間以上か

・医療機関に「正規のフルタイム職員」として所属しているか

 

厚生労働省が定めている医療法では、週の勤務時間数によって常勤・非常勤を定義しています。

 

ただしこれは線引きの目安なので、医療機関によっては32時間未満の医師に対して常勤医師と同様の待遇にしている場合や、反対に独自の基準を持って常勤医師とする場合もあります。

 

さらに非常勤のなかにも「定期非常勤」と「スポット」の2種類があり、「定期非常勤」は毎月(毎週)固定の曜日と時間で勤務することを指し、「スポット」は限定的・短期または臨時の勤務を指します。

 

常勤医がスポット案件で働いたり、定期非常勤とスポット案件を組み合わせたりといった柔軟な働き方ができ、収入アップや経験を積めるといった魅力があります。

 

非常勤で働きたい!求人の見方を知ろう

求人サイトを利用して非常勤職員の求人を探す場合は、「定期非常勤」「スポット」などと分けて求人掲載をしているので、自分の希望に合ったものを探しましょう。

 

定期非常勤の場合は、勤務地や働きたい曜日、午前のみや当直だけなど、条件から検索することもできます。

 

隔週でも勤務可能なものや半日勤務と全日勤務を1回ごとに選べるもの、救急対応の有無なども病院・地域によってさまざまです。

 

スポット求人を探す場合は、地域や勤務日から検索するのがおすすめです。

対応する内容は外来診療や往診など一般的なもののほか、予防接種に特化したものや健康診断の対応などがあります。

 

1日単位での仕事が多く、1か月先の求人も掲載されているので自分のスケジュールと相談をして効率的に働くことができます。

 

また求人サイトを利用することで、給与相場も見えてくるでしょう。

非常勤の場合、時給や日給などの単価が高い傾向にあります。

 

都心部と地方でも相場が異なり、1勤務あたりの給料で比べると地方の方が割高に設定されていることが多く、どうしてもその日のその時間帯に医師が必要ということであれば、さらに手当などを上乗せすることもあります。

 

都心に比べて地方は医師不足が顕著です。

その為、単価や待遇を良くすることで地方医療へ協力を求める動きがあるので、非常勤案件を探すときは少し地域の視野を広げてみるのも良いでしょう。

 

非常勤で働くうえで注意すること

近年、非常勤として働く医師も少なくありません。

柔軟な働き方が浸透してきたことで、いわゆるフリーランス医師として働く選択肢もあります。

 

非常勤を軸に働く際には、次のようなことに注意が必要です。

 

確定申告・納税は自分で行う

確定申告は、1年間の所得と経費を計算し納める税金額を報告するものです。

 

・フリーランスとして働いている場合

・常勤医として働きながら非常勤の仕事もしており一定額以上の収入がある場合(メインの勤務先以外からの収入が20万円以上)

などが対象です。

 

きちんと計算をしたうえで税金を納めないと、脱税となるので注意しましょう。

 

フリーランスとして働く場合は、開業届を提出し個人事業主となり、青色申告事業者として確定申告をする方法をおすすめします。

 

交通費や宿泊費、学会や講習会に参加する費用や入会金、仕事をするうえで必要となる備品の購入などを経費として申告しますが、青色申告ではフォーマットがあり、経費の科目を分かりやすく分類して作成することができます。

 

なにが経費として認められるかといった相談も税務署でできるので、フリーランスとして働くときは参考にしてください。 

 

雇用・収入が不安定であること

常勤医は所属している医療機関と無期の雇用契約を結んでいますが、非常勤の場合は1年ごとに更新など有期契約が基本となります。

 

定期非常勤で働いていても、そこに常勤医が補充されれば契約が終了になるなど、雇用の安定性は低くなります。

 

スポット案件も常にあるとは限らず、時期や地域によって変動が大きいです。

その為、雇用・収入が不安定であるということをきちんと把握しましょう。

 

保険・年金は自分で加入する

福利厚生や社会保険もないので、国民健康保険、国民年金に自分で加入手続きをする必要があります。

 

また退職金もないので、将来に関する備えは自分自身で行わなくてはなりません。

 

スケジュール調整、自身の体調管理など責任が大きくなる

非常勤で働くということは、さまざまな医療機関に出入りする機会が増えます。

 

スケジュールの管理、勤務先のルールや持ち物の把握、移動や環境が変わることの疲労など、ひとつのところで働くよりも変化や変動が大きくなります

 

特にスポット案件などは、その時に必要だからこそ依頼をされるので、当日欠勤などは自分の信頼も落とすことになります。

予定や体調など自分で管理する物事が多く、責任も伴いますので、注意が必要です。

 

まとめ

非常勤として働くことで、収入やスキルが上がったり、地方の雰囲気を知ることができたりと利点も多くありますが、非常勤ゆえの注意点も多々あります。

 

それぞれをきちんと把握したうえで、自分に合った働き方ができるのが理想ですね。

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