【医師の転職】常勤医と非常勤医の違いとは?
医師の転職
2023.06.26
医師の転職を考える際、常勤医と非常勤医の違いを把握することは重要です。常勤医と非常勤医の定義やそれぞれのメリット・デメリット、適性について理解することで、自身のキャリアパスを適切に選択できるようにしましょう。
常勤医と非常勤医の定義
常勤医と非常勤医の違いは、雇用形態および勤務時間によって定義されることが一般的です。ここでは、常勤医と非常勤医の定義について詳しく解説します。
雇用形態による定義
常勤医とは、病院の正職員として勤務している医師のことです。常勤医は一般的な社会人と同じように雇用保険に加入し、ボーナスを受け取るなど、正規の雇用形態で働いています。一つの病院で働くことが一般的であり、安定した雇用と収入を得ることが可能です。
一方、非常勤医は、病院でアルバイトとして働く医師のことを指します。非常勤医は常勤医とは異なり、複数の病院でかけもち勤務をすることがあります。自分の都合やスケジュールに合わせて働くことのできる柔軟性があるでしょう。
勤務時間による定義
厚生労働省が2014年に医療法で定めたルールによると、週32時間以上の勤務をしている医師は常勤医と定義されます。一方、勤務時間が週32時間未満の医師は非常勤医と定義されるのです。ただし、この基準は主に各病院で必要な医師の数を計算するために設定されたものであり、必ずしもすべての場合に当てはまるわけではありません。そのため、一部の非常勤医は週に32時間以上働いている場合もあります。
また労働基準法によると、正職員として働く場合は、労働基準法第32条に規定されている内容が適用されます。そのため、労働基準法としては、常勤医の通常労働時間は週40時間、1日8時間となるのです。
常勤医のメリット・デメリット
メリット
常勤医のメリットは、まず安定した雇用形態であることです。正職員として雇われるため、雇用保険やボーナスなどの福利厚生が受けられます。さらに、医療関係者との交流が比較的容易であり、多様な分野の医師とのつながりから最新情報を得たり、仕事の幅を広げることができるでしょう。
デメリット
常勤医のデメリットとしては長時間労働が挙げられます。一般企業に比べて残業が多く、急患などで休みがとれないこともあるでしょう。
非常勤医のメリット・デメリット
メリット
非常勤医のメリットは、柔軟な働き方ができることです。非常勤医は自分のスケジュールを調整しやすく、ライフワークバランスをとりやすい傾向にあります。また、多様な経験の機会を得られることもメリットの1つです。複数の病院で働くことで、医療知識や技術の幅を広げることができるでしょう。
デメリット
非常勤医は契約や派遣形態で働くため、雇用保険や福利厚生の面での保障が限定される可能性があります。また、収入も常勤医に比べて不安定であり、ボーナスもないことが一般的です。
また、その他のデメリットとしては人間関係の希薄化が挙げられます。非常勤医は医療関係者と接する機会が少なく、人脈形成や情報収集を行う際は積極的に取り組む必要があるでしょう。
注意すべき常勤医と非常勤医の違い
仕事内容
常勤医と非常勤医では、担当する仕事内容に違いがあります。非常勤医は常勤医のサポート役として働く場合が多く、専門医資格の取得やキャリアの発展、独立開業に向けた実績づくりには不利な側面があるでしょう。
社会保険
常勤医と非常勤医では、社会保険に関しても大きな違いがあります。
常勤医は、年金や健康保険などが完備されているため、特別意識をする必要はほとんどありません。
一方、非常勤医として働く場合、これらの社会保険が一切適用されません。そのため、自ら手続きを行い、加入する必要があるのです。
また、税金の手続きにおいても常勤医は勤務先が年末調整や所得税の手続きを行いますが、非常勤医は個人で確定申告が必要になるでしょう。
常勤医と非常勤医、どちらに向いている?
常勤医は安定した収入と雇用を得ることができます。また、医療関係者との接点も多い環境で働きます。そのため、常勤医には安定を求める人や、人との関わりを好む人が向いているといえるでしょう。
一方、非常勤医は常勤医と比較して時間の自由度が高まり、自分のペースで仕事を進めることが可能です。そのため、自由を求める人には非常勤医が向いているでしょう。また複数の病院でかけもち勤務をする場合、職場によって環境などが異なるため、適応能力が高い人にも非常勤医は向いているといえるでしょう。
まとめ
医師の転職において、常勤医と非常勤医の違いをきちんと理解しておくことは欠かせません。常勤医は安定した雇用や社会保険の恩恵を受ける一方、長時間の拘束といったデメリットもあります。一方、非常勤医は柔軟な働き方が可能ですが、社会保険などの制約があることや不安定性に留意が必要です。
自身の志向や目指すキャリアに合わせて、常勤医と非常勤医の違いを考慮し、最適な選択をできるようにしましょう。
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