常勤からの転職。フリーランス医でもやっていける?

医師の転職

2023.05.26

家庭の事情や体力的な問題など、常勤で働き続けることが難しくなるケースがあります。しかし、非常勤やアルバイトをメインとした働き方への転職を考えたとき、本当にやっていけるのかと不安を抱く医師は少なくありません。

今回はフリーランスへの転職に悩む医師に向けて、不安要素について説明するとともに、転職の前に知っておきたいことをご紹介します。

 

常勤医からの転職に不安を感じる理由とは

まずは、フリーランスへの転職に対してどのような不安を感じやすいのか、その理由を見ていきましょう。

 

収入の減少

常勤からの転職で、収入面での不安を挙げる医師は多いでしょう。勤務地や診療科、宿直の有無によっても異なりますが、医師の時給はおおむね1万円というのが相場です。

宿直業務を行う場合は、常勤で宿直手当をもらうよりも、アルバイト医として宿直業務を行う方が高収入になるケースもあります。

 

医師の少ない地域では、都市部よりも時給の高い求人が出ていることも少なくありません。近くに希望の求人があるか不安な場合は、求人の範囲を広げてみるのもおすすめです。

 

患者からの信頼度

非常勤へ転職することで、患者からの信頼が下がるのではと不安に感じる医師もいるでしょう。

医師としての信頼は常勤か非常勤かで決まるものではありませんが、常に同じ医師に診てもらえることが安心感に繋がるケースはあります。また診断が的確であることや技術の高さなどは、信頼できる医師の特徴と言えるでしょう。

 

しかし、例え技術の高い常勤医であっても、患者の話をあまり聞いてくれなかったり、口調や態度が高圧的だったりする医師が、必ずしも信頼されるとは限りません。

診断の正確さだけでなく、患者の訴えを真摯に聞いて不安を取り除いてくれる医師であれば、常勤か非常勤かに関わらず、患者からの信頼を得ることができるでしょう。

 

仕事の安定性

常勤以外で働く場合、希望通りの求人があるのかという不安や、急な雇い止めなどの不安もあります。

フリーランスで働く医師は、定期非常勤の病院をいくつか掛け持ちしたり、定期非常勤とスポットを組み合わせて働いたりと、複数の収入先を持つことが多いようです。

 

仕事探しからスケジュールの管理まで、すべて自分で行わなければならないのも常勤にはないフリーランスの特徴です。

転職後も収入の不安なく安定して働くためには、ある程度の自己マネジメント力が必要と言えるでしょう。

 

常勤をやめる前に知っておきたいこと

フリーランスへ転職する前に、常勤と異なる点やリスクについても学んでおきましょう。

 

自分で確定申告を行う必要がある

フリーランスは毎年確定申告を行い、所得税や年金、健康保険などを自分で納める必要があります。

また医療行為以外の報酬が多く発生する場合は、開業届を出して青色申告を行うなど、節税対策が必要になるケースもあるでしょう。

個人事業主になった場合、勤務地への移動にかかる交通費や宿泊費、スキルアップのための講習会や学会の参加費など、さまざまな経費を管理する手間もかかります。

自分で申告や管理をするのが不安な場合は、税理士や社会福祉労務士に任せるのも1つの方法です。

 

フリーランス医ならではのリスク

退職金や福利厚生がない

フリーランスのリスクとして、退職金がないことが挙げられます。

退職時の不安を軽減したい場合は、国民年金基金への加入や資産運用を検討するなど、対策を講じる必要があるでしょう。

また福利厚生の適用を常勤医のみとしている施設も多く、非常勤やアルバイトの場合は、有給や慶弔手当などの各種手当を受けることができません。

 

医療ミスやトラブルが自己責任になる可能性

医療ミスは起きてはならないことですが、医師も人間である以上、絶対にミスが起きないとは言い切れません。

ただしフリーランス医は常勤医と異なり、万が一ミスやトラブルが起きた際に病院が守ってくれない可能性があります。

また場合によっては、病院側から賠償金などを請求されるケースも考えられるでしょう。

 

まずはどんな求人があるのか見てみよう

いきなり常勤をやめるのは不安が残るという場合は、常勤を続けながらスポットバイトを経験することで、拘束時間や報酬の感覚を掴むことができます。

転職サイトをチェックしてみるだけでも、仕事の内容や報酬の相場などがわかるため、転職への不安が軽減されるでしょう。

医師向けの転職サイトは、条件を絞って検索できたり非常勤の求人に特化していたりとさまざまなため、複数の転職サイトを見ることでイメージも掴みやすくなります。

 

まとめ

フリーランスに転職してやっていけるかどうかは、家族構成や生活スタイル、また医師自身がどんな人生設計を描いているかによっても異なります。

基本的に医師の仕事は専門性が高く、報酬も高額であるため、一般的な生活水準であれば転職後も問題なく暮らしていけるでしょう。

1人での転職活動に不安が残る場合は、転職エージェントなどに相談するのもおすすめです。

実際にフリーランスとして働く医師は多くいます。多角的に情報収集し、自分に合った働き方への転職を実現しましょう。

 

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