【病院以外でも活躍】医師の「職種」について

医師の転職

2022.08.24

仕事内容によって区分けされる「職種」。

医師と聞くと病院で働いているイメージが強いかと思いますが、実はいろいろなフィールドで活躍できます。

 

今回は、病院とそれ以外の場所で働く医師の職種を解説します。

 

病院勤務における職種とは?

 

臨床医

臨床医は、病院やクリニックなどで患者さんに対して直接診療・治療を行う医師のことです。

具体的には、内科であれば問診や診察を通して患者さんの状態を確認し治療や投薬を行うので、一般的な「お医者さん」のイメージが浮かぶ職種と言えるでしょう。

 

診療科目によって分かれることもありますが、患者さんと接する医師のことを総じて臨床医と呼びます。

 

検診医

検診医は、病院以外でも検診専門のセンターなどで働き、健康診断を受けに来た人に年齢や希望に応じた検査を行い、体の状態をチェックする職種です。

 

人間ドックやがん検診、婦人科検診など、検査する項目は検診ごとに異なりますが、いずれの場合も診断結果を元に病気の早期発見と予防について指導することを目的としています。

臨床医と比較すると、業務内容がルーチン化されており、残業なども少ない傾向であるのが特徴です。

 

開業医

開業医は、自分で病院やクリニックを経営する医師のことを指します。

自分の病院で診察を行う場合は臨床医、検診専門であれば検診医にもなるので、仕事内容というよりは「病院などを開業した医師」という意味を持ちます。

 

病院以外で医師免許を活用できる職種

 

産業医

産業医は企業に所属する医師であり、企業で働く労働者の健康管理を行います。

医師免許を持ち、厚生労働省が定める要件を満たしたうえで、企業と契約することで産業医として働くことが可能です。

 

診察や診療を行う臨床医とは異なり、従業員の心と体の健康状態を把握し、就業できる状態かを確認するのが主な仕事です。ストレスチェックや長時間労働の対象者と面談を行い、企業に対して働く環境を改善するように指導をする業務も担います。

 

労働安全衛生法により、50人以上の従業員がいる事業所は産業医を選任するよう義務付けられており、従業員数が999人以下であれば、月に1回訪問する嘱託産業医の選任をします。

 

従業員数が1000人を超える事業所は、専属産業医として事業所に常駐する必要があります。

 

嘱託産業医の場合は、他の職種と兼職(勤務日以外に他の職種で働くこと)をしてもかまいませんが、専属産業医の場合は基本的に兼職についてルールが設けられているので、遵守する必要があります。

 

メディカルドクター

メディカルドクターも企業に所属する医師ですが、主に製薬会社などで新薬の開発・研究、検証など行う職種です。

 

製薬会社は、薬を開発するまでに多くの実験を行い、安全性・有効性などを証明します。認可を受けてからも流通経路の確保をする必要があり、販売するまで長い期間をかけています。

 

その工程の多くにメディカルドクターは必須の存在であり、国内の製薬会社に留まらず、外資系の企業や海外の製薬会社で働くといった選択肢も見えてくるでしょう。

医師免許と臨床医としての経験を持っていることを条件とする企業が多くあります。

 

研究開発(医学研究者)

同じ研究・開発の分野でも、病気そのものの原因解明や治療法などを研究する職種が医学研究社です。

多くは大学や研究所で勤務しますが、病院や製薬会社で働くこともあります。

 

研究内容は大きく3つに分類されており、人体の持つ機能やメカニズムに注目した「基礎研究」、実際の患者の症例を元に行う「臨床研究」、社会的な要因を分析し予防法を求める「社会医学」があります。

大学で働く研究職は、医学部で学んでいる時から目指すことが多いですが、転職やキャリアチェンジとして研究職を探す場合は、製薬会社、医薬品メーカー、医療機器メーカーなどの企業を視野にいれることをおすすめします。

 

医系技官

医系技官は、医師免許もしくは歯科医師免許を持ち、医学の分野から医療政策に関わる職種であり国家公務員です。

 

今の日本の医療体制を見直し、将来的により良い医療の提供をするために、課題を見つけ解決をするのが主な仕事です。

 

医師免許か歯科医師免許を持ち、臨床研修を修了したのち、「医系技官採用試験」に合格することで医系技官になることができます。

 

臨床医から転職をするケースも多く、現場経験とグローバルな視点を合わせることで、より良い医療政策へと繋がることでしょう。


矯正医官

矯正施設(刑務所、拘置所、少年院など)に入所している収容者の健康管理、施設の衛生管理などを行う職種が、矯正医官です。

収容者の健康診断や病気の治療や投薬などを行いますが、一般的な診察・診療と異なるのは、収容者の更生にも関わる点です。

収容中はもちろん、釈放後の再発防止なども視野に入れた心身のケアが求められます。


まとめ

医師免許を持っていることで、病院に限らず多くのフィールドで働くことができます。

開発や研究など人の診療以外の職種もあれば、目に見える症状だけに留まらないケアが必要な職種、「将来の医療」という大きな課題へ挑む職業まで、さまざまです。

 

医師として、どんな職種で働きたいか考えるきっかけになれば幸いです。

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